「ペットが壁紙を傷つけてしまった」
「ペットを迎える予定だけど、壁紙はどうしよう」
猫の爪とぎや犬の噛みつきなどによる壁紙の傷や破損は、飼い主さんにとって頭を悩ませる問題です。
しかし、傷の程度によっては張り替えをせずに補修できる場合もあります。
また、ペットの習性を考慮した壁紙選びをすることで傷や汚れを防ぎ、快適な住環境を作ることができるのです。
この記事では、ペットによる壁紙の傷や破損の種類と原因、張り替え前に試したい補修方法、そしてペットに配慮した壁紙選びのポイントについて詳しく解説します。
ペットによる壁紙の傷や破損の種類・原因
ペットを飼うことで、家族の一員としての愛らしい存在に癒されることも多いですが、一方で壁紙や床などに傷や汚れがつくことも悩みの種ではないでしょうか。
ペットによる壁紙の傷や破損には、いくつかの種類があります。
それぞれの原因を知ることで、適切な対策を講じることができるでしょう。
①引っかき傷
猫は爪とぎをする習性があるため、壁紙に縦方向の引っかき傷をつけてしまうことがあります。
また高いところに飛び付く際にも、壁に爪を引っかけて傷をつけることがあるでしょう。
②擦り傷
犬や猫が体を壁に擦り付ける行為は、マーキング(縄張り主張)の一環である場合があります。
また、体の痒みを紛らわせるために擦り付けることもあるでしょう。擦り傷は一見すると目立ちませんが、徐々に色落ちや汚れが蓄積していきます。
③噛み跡
犬はストレスを感じたり興奮したりすると、物を噛むことで気持ちを落ち着かせようとします。
そのため壁の角などを噛んでしまい、傷をつけることがあります。
また好奇心旺盛な子犬の時期には、何でも口に入れてしまう傾向があるので注意が必要です。
壁紙の張り替えを検討する前に試したい補修方法3選
ペットによる壁紙の傷や破損に頭を悩ませている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし、傷の程度によっては張り替えをせずに補修することで対処できる場合もあります。
ここでは、壁紙の張り替えを検討する前に試してみたい、3つの補修方法をご紹介します。
簡単にできる方法から少し手間がかかる方法まで、傷の状態に合わせて選んでみてください。
①補修シートで小さな傷を目立たなくする
猫の爪とぎや犬の引っかき傷など、壁紙の表面に小さな傷がついてしまった場合は、補修シートを使って目立たなくすることができます。
補修シートは壁紙の凹凸を再現できるような素材でできているため、傷をカバーしつつ違和感なく仕上げることができるのです。
また、貼るだけの簡単な作業で補修ができるため、DIY初心者の方でも挑戦しやすい方法だといえます。
ホームセンターなどで手に入るので、小さな傷が気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
②壁紙用の補修剤で破れや欠損部分を埋める
ペットの噛み癖により壁紙が破れてしまったり、欠損してしまったりした場合は、壁紙用の補修剤を使って補修する方法があります。
補修剤には、チューブタイプやペンタイプなどがあり、壁紙の色に合わせて選べます。
破れや欠損部分に補修剤を埋め、表面を平らに整えることで、目立たなくすることが可能です。
ただし、補修剤を使う際はペットが舐めないように注意し、十分に乾燥させましょう。
広範囲の破損には不向きですが、部分的な補修には有効な方法です。
③同じ柄の壁紙を部分的に貼り替える
ペットによる傷が広範囲に及んでいる場合や、深い傷がついてしまった場合は、同じ柄の壁紙を部分的に貼り替える方法を検討してみましょう。
傷のついた部分の壁紙を剥がし、下地を整えた上で、新しい壁紙を貼り付けるのです。
この方法なら、全面的に張り替えるよりも費用を抑えられ、部屋全体の雰囲気を変えずに済みます。
ただし、壁紙の柄合わせが難しかったりDIYの経験が必要だったりと、少し手間がかかる方法でもあります。
自信のない方は、プロに依頼するのがおすすめです。
ペットに配慮した壁紙選びの2つのポイント
ペットとの暮らしを快適にするためには、壁紙選びも重要なポイントです。
ペットの習性や特性を考慮し、耐久性や機能性に優れた壁紙を選ぶことで、傷や汚れを防ぎ、ペットにもやさしい環境を作ることができます。
ここでは、ペットに配慮した壁紙選びの2つのポイントを詳しく解説します。
大切なペットと長く幸せに暮らすために、壁紙選びの参考にしてみてください。
①耐久性と強度に優れた素材を選ぶ
ペットのいる家庭で最も重要な壁紙選びのポイントは、耐久性と強度です。
猫の爪とぎや犬の噛みつきなどから壁紙を守るためには、表面が丈夫で破れにくい素材が必要不可欠。
おすすめは表面強化されたビニルクロスや、繊維壁紙などです。
通常のビニルクロスよりも表面の強度が高く、ペットの爪や歯による傷がつきにくいのが特徴です。
また不意の衝撃にも強いため、ペットが壁に体当たりしても傷つきにくくなっています。
耐久性と強度に優れた壁紙を選ぶことで、長期間美しい状態を保つことができるでしょう。
②匂いや汚れが付きにくい素材を選ぶ
ペットを飼っている家庭では、体臭や排泄物などによる匂いや汚れが気になるもの。
壁紙に匂いが染み付いてしまうと、なかなか取れなくなってしまいます。
そこで、匂いや汚れが付きにくい素材の壁紙を選ぶことをおすすめします。
例えば、消臭機能や抗菌機能が付いた壁紙なら、匂いの元となる成分を吸着・分解してくれるため、部屋の空気を清潔に保てます。
また表面にツルツルとした加工が施されている壁紙なら、汚れが染み込みにくく、お手入れも簡単です。
さらに水拭きができる素材なら、万が一汚れてしまってもさっと拭き取ることができて便利です。
まとめ
ペットによる壁紙の傷や破損には、引っかき傷・擦り傷・噛み跡などがあり、それぞれペットの習性が原因となっています。
しかし、傷の程度によっては張り替えをせずに補修できる場合もあります。
補修シートや補修剤を使う方法、部分的に壁紙を貼り替える方法など、傷の状態に合わせて選択可能です。
また、ペットとの暮らしを快適にするには、壁紙選びも重要なポイントです。
耐久性と強度に優れた素材や、匂いや汚れが付きにくい素材を選ぶことで、傷や汚れを防ぎ、ペットにもやさしい住環境を作ることができます。
ペットによる壁紙の傷や汚れは飼い主さんにとって悩ましい問題ですが、適切な補修方法と壁紙選びを行うことで、大切なペットと長く幸せに暮らすことができるのです。
ペットとの暮らしを快適にするために、この記事で紹介した内容を参考にしてみてください。